語彙力ってなんだろう(その2)
今回は「語彙力ってなんだろう(その1)」の続きをお話したいと思います。
その1では、語彙とは「語のあつまり」を言い、それを効率よく引き出す力が「語彙力」であることをお話しました。
語彙力を身につけるには、「類義語」や「同義語」「対義語」、「はなしことば」や「かきことば」などにも注目し整理・ひも付けしていくことも方法の一つとなりそうです。
例えば、「賛成」の対義語は「反対」ですが、
①「彼の提案にみんな賛成した」
➁「彼の提案にみんな(誰も)反対しなかった」 を比べてみます。
①の文意としてはみんな喜んで文句なしに賛成したように感じ、➁の文意としては「彼」の力が強すぎて誰も反対と言える状況ではなかったように感じます。
このように対義語を否定形にすることによって、同じ意味でもまた違ったニュアンスの文章になります。
「まずい」などマイナスイメージを持つ言葉も、「おいしくなかった」とすると批判的なニュアンスが少し緩和されるように思います。
日本人の国民性からも、直接的な言い方やマイナスイメージを持つ語句を避けて文を構成し、柔らかな表現を作ることも多い気がします。
このような事からも「ことば」の選択は重要となってきます。
一冊の本には、著者が「語」をひとつひとつ丁寧に選択し、磨き作り上げられた文章が並んでいます。
臨場感あふれる表現などはワクワクしますよね。
豊かな感情表現は読み手も泣いてしまったり。
漫画とは違い絵のない世界で、なぜか主人公の顔が頭の中に浮かんだり、住んでいる家が頭の中に現れたりするのは、著者の丁寧かつ場合によっては身をけずるような思いで選んだ「ことば」の選択があるからなのです。
だから血がかよっている「ことば」、体温の伝わる「文章」となるのです。
みなさんも「語彙力」を伸ばして、適切に伝える力や相手を思いやる表現、情景豊かな文章力などを身につけましょう。
ことばの学校 担当者
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